童神(わらびがみ)2004年6月 |
沖縄地方では、物心つくまでの幼児のことを、何物にも汚されていない、神の魂に近い心をもつ、
と言うことから、「童神」と呼ぶのだそうです。 |
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沖縄のうたは音階が独特で、そのメロディーだけでも、心が”さわさわ”としてしまうのですが、
この曲は、詞も心を揺らす力をもつものでした。
自分の子供を持ったことのある人ならば、いえ、いとしいと思えるものを持つ人皆、心を揺り動かされるかも知れません。
詞の内容は、「この世に生まれてきたもの全てが、愛情に満ちた心で守られているんだよ」と、すっごく私的な解釈ですが・・・。
今年の、春まだ遠い、風が強い午後。
我が子と言ってもいいくらい、小さなときからその成長をみてきた子が、突然、いなくなってしまった。
何があったのか。
今はもう知るすべも持たないし、持てない。
受けた衝撃の方が強くて、ただ悲しみだけが、覆っていた。
親は皆、絶対の愛情で子供の成長を思う。今生きていてくれる。それだけで充分だと言うことに気づかされた。
でも、こんな形で気づきたくは無かった。生きていて欲しかった。
この『童神』という曲を聴き、何でか涙が出た。
沖縄の言葉で歌われたこの歌は、所々わかる詞と、曲の持つ色、ただそれだけで、胸がいっぱいになってしまった。後で訳詞された言葉を見ると、これに涙したのだと、変に納得してしまった。
歌の持つ力、すごいですね。
沖縄の言葉は、美しい。実感です。
(ほんとの独り言です。)
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